DISH//「猫」の鏡音レンカバーを投稿しました
久々にカバー曲の動画を投稿しました。
DISH//「猫」の、鏡音レンによるVOCALOIDカバーです。
イラストは7:24さんです。
目次
楽曲について
2020/9/19~22開催の企画「かがみね大戦争」「JPOPカバー祭2020」参加曲です。
もともと「JPOPカバー祭2020」に参加したいと思いつつ時間取れないなと思っていたところに、
「かがみね大戦争」が全く同じ時期に開催というお知らせを聞き、
これは2つの祭りに乗るため頑張るしかないと制作しました。
両企画の主催者さん、素敵な機会をありがとうございました。
原曲は、「いろいろあって別れたけど、なにかの拍子に君が猫みたいに戻ってきてくれないかな」という
ある種「なろう系」のような欲望を秘めた歌詞なんですが、
それを猫という一種の綺麗事なロマンチックに包んで表現しているところがとても愛しいです。
あいみょんさんはけっこう男性的な歌詞を書く方だと思っているんですが、
こういった男の弱さを的確に見抜かれているところにドキッとします。
サビのメロディも本当に好きで、こういうサビを一度は作ってみたいなと思っています。
カバー用のオケは、楽譜サイト「ぷりんと楽譜」で購入したMIDIを元に制作しました。
(カバー祭主催にはOK頂いております)
今年発表された有名な「THE FIRST TAKE版」ではなく、2017年発表の原曲版のものですね。
この曲はYouTube、TikTokをはじめとする動画サイトですでにいろんな人が挑戦してはいるんですが、
青春のほのかな切なさを感じるような歌詞と、メロディーの高さが鏡音レンにちょうどいいと思い、
またボカロカバーが意外になかったのでこの機会に作ってみました。
シンガーとしての鏡音レンの魅力を伝えられるカバーになればいいなと思っています。
原曲がお好きな方、あいみょんさんの詞曲が好きな方、
「切なく本音を歌う鏡音レン」
「レンのコーラスとして後ろで歌う鏡音リン」
がお好きな方はぜひお聴きください。
調声について
カバー曲ということで、歌い方にはいつもより細心の注意を払うようにしています。
「馬鹿馬鹿しいだろ」の部分です。
ダイナミクスを上げて声量を上げ、
ブライトネスで張りのある声に変化させ、
ジェンダーファクターを上げることでそこだけ野太い声に、
ピッチベンドを一瞬だけ上げることでしゃくるような歌い方にしています。
またここには表示されていませんが、グロウルのパラメーターも上げ、がなり声を出しています。
サビの「猫になったんだよな君は」。
ここもほぼ同様ですね。5つのパラメーターを色々と変化させています。
特に声質を決めるジェンダーファクターに関してはあまり普段曲中で変化はさせないのですが、
ここぞという時の声の張り上げなどに使うとハッとする効果が出ることもあるので
より声に注意して聴いてほしい時は細かくいじったりします。
イラストと動画について
原曲の持っている切ない世界観を表現いただきました。
レンの後ろに本来いるはずだったリンがいたりいなかったりという表現と、
キーワードになってる「猫」も登場させたい(リンの面影が読み取れる)という2点をお願いして、
あとは原曲やカバー音源を聴いたままに制作をいただきました。
切ないイメージの夕暮れの光景に仕上がりました。
全体的な色使いの雰囲気も素敵です。
動画づくりについて、
原曲はわりと軽めな失恋の歌ですが、鏡音レンが歌うとそれ以上の雰囲気が出てしまうので、
切ないけどあまり深刻になりすぎないように心がけました。
「馬鹿」のところは重要な場所だったので、頂いたイラストで口パクの動きを。
猫を3パターン描いて頂いたので、
だんだん近づいてきて最後に膝に乗るというのがエモいと思ってそのような演出にしました。
しかし皆様「かがみね大戦争」企画に幸せな鏡音を持ち込んでるのに、
一人切ない失恋作を持ち込むのはそれこそ宣戦布告な気がしました…w
おわりに
企画や個人制作など、やりたいことが大渋滞していますが、
「RINLENMANIA」を今年は制作しないと決めているので、
その時間を活かしてアウトプットを引き続き出していきたいです。
著者「アンメルツP」について
アンメルツP(gcmstyle / 安溶二)
ボカロP。鏡音リン・レンなどのVOCALOID(広義)を歌わせたオリジナル曲・カバー曲を2008年から作り続けています。代表作にゲーム『プロジェクトセカイ』収録の高難易度曲「人生」、著書に『ボカロビギナーズ!ボカロでDTM入門 第二版』(インプレス)など。
音楽ジャンルに関係なく、キャラクター性を活かしたボカロ曲を制作しています。
楽曲ストリーミング配信、カラオケ配信(JOYSOUND/DAM)多数。