セカオワのカバーを投稿したボカロPが、深瀬さんがボカロになった件を語る【2016/1/8追記】 | G.C.M Records

セカオワのカバーを投稿したボカロPが、深瀬さんがボカロになった件を語る【2016/1/8追記】

いやー、最初にナタリーで見た時は目を疑いました。

セカオワFukaseがVOCALOID化、キャラデザはpixivにて一般募集 – 音楽ナタリー
http://natalie.mu/music/news/155983

「SEKAI NO OWARI」のボーカリスト「Fukase」のVOCALOID 歌声ライブラリを開発中。発売前先行企画としてキャラクターイラストをpixivで募集。- ニュースリリース – ヤマハ株式会社

私とセカオワについて

どうやら私は1年ほど時代の先を行ってしまったようです…。

【鏡音レン】 炎と森のカーニバル / SEKAI NO OWARI 【アレンジカバー曲】

動画投稿時のブログ記事
「セカオワの「炎と森のカーニバル」を鏡音レンでアレンジカバーしました」

特にYouTubeでは現在までに19万再生となっており、
私の8年の活動の中でも、カバー曲では代表作のひとつとなりました。

コメント欄での議論は想定内ではありますが、なるべく比較対象に
ならないように評価軸をずらしたカバーにはしたつもりです。
ボカロもセカオワも好きだという方から評価頂けるのは嬉しいですね。

(鏡音クラスタに隠れセカオワファンはわりと多い実感がありますw)

上記の通り、セカオワの楽曲を聴き始めたのは2014年5月からで
私がファンとかいったらインディーズからの熱心なファンから
殴られそうなレベルではありますが、楽曲は大好きです。

声も、素は優しい歌声ですが、曲によっては激しい感情を見せたり
逆に無機質に加工された感じだったりと、様々な表情があり好きです。

歌声への期待

ボカロでは貴重な男声、しかもどちらかといえば鏡音レンに近いような
純粋・少年声寄りとなることが予想され、単純にボカロとしても欲しいです。

レンにいま不足しているのは「レンWarm」なんです。
リンとの対比があったにせよ、レンのソフトな声であるところの
Cold、Seriousはどこか物悲しい雰囲気がある。
柔らかいけど明るめの声、というのに期待したいところです。

ボカロ参入に必然的な要素は揃っていた?

ただ、このニュースは目を疑ったけれども、
ある意味参入に必然的な要素は揃っていたのかもしれませんね。

セカオワの今の所属レーベルはトイズファクトリーで、
kzさんやBUMP OF CHICKENらと一緒。
深瀬さんはkzさん制作の曲にボーカルとして参加したこともあります。

DTMベースで曲を作っていた彼らがボカロの存在を知らないわけがなく、
むしろその中で周りも見ながら、いかに自分達をボカロと差別化するか、
あるいは共存するかなどの方向性を見極めていたのではと想像されます。

セカオワの海外進出について

さらに、彼らが最近海外進出を意識しているというのも
ボカロ化というプロモーション手段を選んだひとつのような気がします。

セカオワの海外進出うんぬんに関しては音楽ライターの柴さんが
以前考察記事を書かれていました。

SEKAI NO OWARI「Dragon Night」/本気で強い曲を作ればそれは長く愛される|柴 那典|note
https://note.mu/shiba710/n/n266aefd624a9

最近の彼らはネイティブの指導の元、ガチ英語歌唱を身につけつつあります。
実は「Dragon Night」も先に作られたのは英語版とのこと。
新曲の「ANTI-HERO」も全英語詞で、
曲調も洋楽を意識したサウンドに変貌を遂げています。

なので、普通に日本語&英語のバイリンガルのVOCALOIDとして
世に出てくるという可能性は高いんじゃないかと思います。
というか出てください(願望)。

なんにしろ、自分のやってきたことや聴いてきた音楽が
こうした形でつながるとすごく(私が)嬉しいですね。

最近は「このボカロ欲しい!」→「でも合うような曲が作れるか…」という流れで
散財を防ぐためブレーキをかけていたのですが、これは完全に別者です。
鏡音V4と同じでいつ予約を始めて頂けるんですかという話です。

まあでも「発売方法:未定」になってるから、まずは普通に
一般発売してくれることを願わないといけないですね…
ギャラ子みたいな手法にはしないでほしいなあ、と思います。
最近のYAMAHAさんはSachikoの件といい、かなり頑張ってるのでまあ大丈夫かなとは思っているのですが。

pixivのキャラデザ企画参加される絵師の皆様頑張ってください。

2015/9/22追記:公式絵師が決定しました

pixiv企画の結果が発表されたので、記事を書きました。

2016/1/8追記:正式に発売がアナウンスされました

YAMAHAさんより、正式に発売がアナウンスされました。

「SEKAI NO OWARI」の「Fukase」のVOCALOID歌声ライブラリが登場。1月下旬より発売開始。英語にも対応。 – ニュースリリース – ヤマハ株式会社

公式ページはTOKYO FANTASYさんが公開されています。

VOCALOID4 Library Fukase
http://vocaloidfukase.jp/

またデモソングとして、4曲が公開されています。

「英語対応が来るんじゃないか」と上記で願望込みの予想をしていましたが
本当に来ましたね。ありがたいです。

デモソングは4曲全部個性があっていい感じでした。
クオリティ高すぎて逆にジェバンニする気は減りましたけど…w
個人的にはATOLSさんのが特に好きです。
英語全開のデモがなかったのでそこは今後次第でしょうか。

声も想定していた通りで、他の男声ボカロと被らない良い声です。

発売時期がダウンロード版は1/28です。
今月は鏡音V4Xと二人三脚でたくさん曲を作る時期なので
発売後すぐに歌わせられるかはわかりませんが、
落ち着いたら色々作ってみたいですね。

規約がちょっと厳しめかも?

ひとつだけ気になっているのは利用規約です。
公式ページのほうで丁寧にライセンス条件が公開されています。

比較用→クリプトン共通 インターネット共通 結月ゆかり IA sachiko

◆非営利無償なら基本的に自由にOK → 他社とほぼ同じ
◆商用利用は個別契約 → 他社とほぼ同じ

ここまではほぼ一緒ですが、「非営利有償」についても事前申請が必要となる
ように読める点は少し違うかもしれません。

「ように読める」というのは、項目1で上げている例がすべて非営利無償なのと
項目2のB(営利目的)とC(商用目的)をわざわざ分けているからですね。
「金銭は受け渡すけどそれが主目的じゃないんだ!」と言い張れば「非営利」と
みなされるかもしれませんが、解釈次第のグレーゾーンです。

他社もクリプトンならピアプロリンク、AHSなら有償頒布申請を求めていますが
これらが「申請→受理(許諾とは言っていない)」であるのに対して
「申請→許諾」なのは少し言葉のニュアンスが違うかもしれません。

それと、他社の規約が全て「キャラクターの利用」に関する記述なのに対して、
こちらには「音声データ」も入ってるのが気になりました。
ようは、「ミク使ってるけど絵はミクじゃない」のは自由に商用利用できるんですが
Fukaseの場合、そういったものも制限があるということですね。

まあ現役バリバリのアーティストですし、先方にも考えがあるのでしょう。
それ言ったらsachikoはわりと自由な規約ですけどね…。

CDや配信をするときになったら改めて色々考えたいと思います。
問い合わせ先も明記されているのでもし必要あれば問い合わせます。

おまけ

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著者「アンメルツP」について

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