2022年~2023年上半期に足を運んだ博物館・美術館 まとめ
目次
はじめに
私アンメルツPは東京や千葉などを中心に
美術展や博物館などの企画展を見つけて積極的に見に行くようにしています。
お堅い目的としては勉強のためですね。
良い表現者・プロデューサーになるためには、
他の人の作品を鑑賞してインプットしていくことが大事だと思っています。
あと、どうしてもボカロPのようなパソコンの前での創作活動をやっていると
家に引きこもって作業することが多いので、
気分転換と運動を兼ねて、強引に外に出て別の世界を見るという意味もあります。
どの場所も印象に残る何かがあり、大変刺激になるものです。
最近の美術展では写真撮影が可能なものも結構ありますので、
そういったものに関しては写真を掲載しております。
そうでないものはチラシなどを撮影して掲載しました。
ぜひご覧ください。
※「★」印の写真は、「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止4.0 国際」ライセンスで
ライセンスされています。
2022年
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構「国立歴史民俗博物館」(佐倉市)
2022年5月29日鑑賞
縄文時代から戦後まで、民衆の暮らしにフォーカスした展示です。
敷地の広さと展示数、情報量に圧倒されました。
再現模型がたくさんで面白かったです。
回るのに2時間半かかりました。
博物館の休憩スペースあまり使わないよねっていつも思ってたんですが、今回はガッツリ使いました。
連載完結記念「ゴールデンカムイ展」(東京ドームシティ)
2022年6月15日鑑賞
※基本撮影可
主にアイヌ文化の展示が目的でしたが、キャラクター紹介が詳細にあったので初見勢も楽しめました。
歴史ドラマの熱が感じられていい空間です。
平日夜に行ける展示会は助かります。ただし激混みなので注意。
出版120周年「ピーターラビット展」 (世田谷美術館)
2022年6月11日鑑賞
ピーターラビットのおはなしの原画と作者の人生の歩みを中心にした展示会。
この話は「父がパイにされた」程度のわりと偏った知識しかなかったけど、大体合っていたので草。
作者のビジネスセンス、マルチな才能ぶりはとても尊敬します。
「鉄道と美術の150年」(東京ステーションギャラリー)
2022年10月22日鑑賞
鉄道のある光景をテーマにした、様々な絵画や写真などのアートの展示。
開業当時の物珍しさから日常生活へ、時には文明の象徴だったり、戦争の輸送手段として描かれる
さまざまな「鉄道」の姿が印象的でした。
当時の生活や時代の流れがいろいろな視点から見れる面白い展示でした。
創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」(東京国立博物館)
2022年11月19日鑑賞
運良くチケットが取れたので参加。
入った最初の展示が国宝、後ろにも国宝。まさにボスラッシュ。
一つ一つが展示会の主役を張れるクラスなのにそれが集っているので
褒め言葉の語彙力がなくなります。圧倒される展示群でした。
「150年後の国宝展」ワタシの宝物、ミライの宝物(東京国立博物館)
2022年11月19日鑑賞
企業出展&一般公募で集まった150年後に残したい未来の国宝候補の展示。
ファミコンのように子供の時から親しんでいたものや、
ミクのような今も推しているモノがこうやって博物館という舞台に立つとエモいですね。
「中村佑介20周年展」(東京ドームシティギャラリーアーモ)
2022年12月3日鑑賞
アジカンのジャケットでお馴染みの氏が手がけた作品を一挙展示。
線画をアナログで描いているようで、ほとんどの絵の線画もある。
膨大な展示量、物語性を感じるエモいイラストの数々は圧巻の一言です。
宇宙ミュージアム「TenQ」(東京ドームシティ黄色いビル)
2022年12月3日鑑賞
「宇宙ミュージアムTenQ」(東京ドームシティ黄色いビル) ※2023年3月末で閉館
名前の通り宇宙をテーマとした博物館。
どちらかと言うと科学ガチ勢というよりは映像・ゲームなど楽しく学べる展示がメイン。
謎解きキットがガチャに入って500円で売られていましたが、
相当歯応えがあってこの価格としては大満足の出来でした。
2023年上半期
特別展「毒」コノセカイハ、ドクダラケ。(国立科学博物館)
2023年1月24日鑑賞
※撮影可
動植物から人工化合物に至るまで、あらゆるジャンル・多彩な切り口からの「毒」に関する展示。
人類は毒に囲まれ、時には薬にもなる毒を利用して生きており、
一方的なモノの見方をしないでくれというメッセージ性を強く感じた展示でした。
一つ一つの展示に学びがあって知識で殴りつけてくる特別展でした。
平日にもかかわらずなかなかの混み具合だったのですが、人気も頷けます。
あと鷹の爪団がまともに仕事してました。
「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」いま、日本の現代アートが映し出す、人・文化・自然のカラフルな交差(森美術館)
2023年3月9日鑑賞
※一部を除き撮影可
現代アーティストの代表作・最新作の展示。
ジャンルはかなり雑多ながらも通しで見ると、最近の傾向やメッセージなどがなんとなくわかります。
久々に森美術館に行きましたが、やっぱりいつ行っても刺激を受ける展示がたくさんあって最高です。
個人的に一番印象深かったのがAKI INOMATAさんの”作品”。
・動物園のビーバーに木をかじらせる
・3倍に拡大したモノを彫刻家や自動掘削機が掘る
・アーティストが並べる
「作者(創作行為の主体)は誰なのか?」を投げかける作品。
木にもそれぞれ噛みやすさなどの性質があるはず。
「世界のブックデザイン 2021-22」 (印刷博物館)
2023年4月4日鑑賞
世界各地のブックデザインコンテストで優秀賞を獲得した本の展示。
ゴム手袋をつけて実際に本を触れました。
装丁や文字の配置など、工夫を凝らした刺激的なデザインがたくさんあって、
紙媒体でできることの可能性はまだまだあるんだと勉強になりました。
「推し活!展」エンパクコレクションから見る推し文化 (早稲田大学演劇博物館)
2023年5月2日鑑賞
早稲田大学演劇博物館 2023年度春季企画展 推し活!展―エンパクコレクションからみる推し文化
江戸時代から現代まで、
歌舞伎などの舞台を中心にブロマイドやらファン会報誌やらの推し文化を紹介。
現代の推し活アンケート調査結果もあり、
カジュアルなテーマだけど、昔と今をつなぐ要素が感じられました。
昔からパトロン文化があり、
舞台の衣装を作るために役者がお金を集めたというクラウドファンディングのような話とか、
江戸時代に歌舞伎が厳しく取り締まられていた時期には、
ファンが一見歌舞伎役者に見えないような似顔絵を描いていたという話もありました。
小規模な展示だけど見応え十分です。
「知られざる文具アートの世界」新進気鋭アーティストの文具を使った作品が勢揃い! (日本橋高島屋8F)
2023年5月2日鑑賞
※撮影可
鉛筆やマスキングテープなど、身の回りにある文具を使ったアーティストの作品を多数展示。
テレビ番組『プレバト!!』でおなじみの三上先生や、丸シールアートの先生の作品もありました。
鉛筆「に」削って作った彫刻アートがあり、その繊細さに驚きました。
こちらは本物の婚姻届の上に「絶望」というハンコを多数押して作られた作品。
エモを塊で投げつけられている。
「重要文化財の秘密」東京国立近代美術館70周年記念展(東京国立近代美術館)
2023年5月13日鑑賞
※一部撮影可
展示品全部が重要文化財のボスラッシュ展。
鮭(高橋由一/東京藝術大学所蔵)の迫力や、横山大観の40m巻物など、
展示すべてが見どころ十分。
「最初は斬新すぎてdisられてたが後に重文に指定」のような、作品に添えられた説明も
アートの歴史を感じ興味深かったです。
著者「アンメルツP」について
アンメルツP(gcmstyle / 安溶二)
ボカロP。鏡音リン・レンなどのVOCALOID(広義)を歌わせたオリジナル曲・カバー曲を2008年から作り続けています。代表作にゲーム『プロジェクトセカイ』収録の高難易度曲「人生」、著書に『ボカロビギナーズ!ボカロでDTM入門 第二版』(インプレス)など。
音楽ジャンルに関係なく、キャラクター性を活かしたボカロ曲を制作しています。
楽曲ストリーミング配信、カラオケ配信(JOYSOUND/DAM)多数。