2023年下半期に足を運んだ博物館・美術館 まとめ
目次
はじめに
私アンメルツPは東京や千葉などを中心に
美術展や博物館などの企画展を見つけて積極的に見に行くようにしています。
お堅い目的としては勉強のためですね。
良い表現者・プロデューサーになるためには、
他の人の作品を鑑賞してインプットしていくことが大事だと思っています。
あと、どうしてもボカロPのようなパソコンの前での創作活動をやっていると
家に引きこもって作業することが多いので、
気分転換と運動を兼ねて、強引に外に出て別の世界を見るという意味もあります。
どの場所も印象に残る何かがあり、大変刺激になるものです。
なお、掲載している各イベントは、いずれも全部もしくは一部の写真撮影が可能でした。
ここには、撮影可とされていた場所で撮影した写真のみを掲載しております。
ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会(森美術館)
2023年7月1日鑑賞
現代アート群を国語や算数など科目別にカテゴリー分けした展示群。
震災後の陸前高田を撮影した写真(作品名・作家名クレジットは3枚目参照)、
炎や液体がピタゴラスイッチのように連鎖する映像作品(4枚目)など、
ひとつひとつが見応えある濃いものが多かったです。




この展示の各写真は「クリエイティブ・コモンズ表示-非営利-改変禁止4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス (森アーツセンターギャラリー)
2023年7月1日鑑賞
イベント公式ページ
メインである前半は、広いギャラリーを活かした没入感のある映像作品。
有名どころが多く、そんなにが知識なくても楽しめました。
後半は展示群。特に100年間の主要作品の宣伝ポスターがずらりと横に並ぶさまは圧巻です。




湖の秘密―川は湖になった(市原湖畔美術館)
2023年7月15日鑑賞
高滝ダムの歴史をテーマにした地元密着型の企画展。
特に地下フロアの、自分がダムの底の現場に遺されたかのような作品(4枚目)は
インパクトがありました。
ダム湖のあちこちにも作品とおぼしきものがあり、立地を丸ごと生かしています。




高滝ダム周辺いろいろ




田園風景の中で美術館だけが令和でした(1枚目は最寄り駅)


Material, or(六本木・21_21 design sight)
2023年7月30日鑑賞
「素材」をテーマにしたメッセージ性の強いデザイン展。
人間自体も素材になりうるなど、人間と自然物・人工物とのかかわり、関係性を
新しい視点で考えさせられた。
何でもないカラスの巣や泥団子もこうして「展示」されているのが面白いです。




視点がとにかく多角的。
一生でもっとも素材のことを考えた時間だったと思います。
熊の毛皮みたいに触れられるモノもあるので、感触を味わうためにぜひ足を運んでみてください。
ちなみに下の画像4枚目(右下)の素材は何かわかりますか?(答えは画像のALT欄)




特別展「海 -生命のみなもと-」(国立科学博物館)
2023年8月14日鑑賞
海の成り立ちから個性豊かな生物、海と人間の関わりを経て環境問題に行き着くという
ザ・王道の構成。
子供でもわかる易しい解説も随所にあり、家族連れや自由研究にもおすすめです。
ただし夏休み中は激混み注意。




ニコニコ動画と初音ミクのキセキ(角川武蔵野ミュージアム3F・EJアニメミュージアム)
2023年9月9日鑑賞
初音ミクとニコニコの歩み、ニコニコでよく知られた楽曲の紹介や本人コメント、
イマーシブMV上映など。
コンパクトな展示ながらも歴史の一部分をのぞき見できて、なかなか見ごたえがありました。




↓今日一番の衝撃。

体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春(角川武蔵野ミュージアム1F・グランドギャラリー)
2023年9月9日鑑賞
レプリカや大がかりなセット、映像やサウンドをふんだんに使った、没入感のある古代エジプト展。
資料を詳しく掘り下げるというよりは(それは連動企画でやってる)、
当時の王が生きた世界観を追体験するイメージで興味深く味わいました。




角川武蔵野ミュージアムいろいろ




「あ、共感とかじゃなくて。」(東京都現代美術館)
2023年9月14日鑑賞
アーティスト5人の展示です。
前半は本当に「何もわからないけどここに確かに世界がある」という物が多いです。
後半は孤独を感じる人たちの写真や伝統芸能を引き継ぐ試みの映像など。
作品の前で考えを巡らせたい、瞑想みたいな展示群でした。




第56回日本いけばな芸術展(日本橋高島屋SC本館)
2023年10月2日鑑賞
いけばなの知識がプレバトくらいしか無かったのですが、
1Fの展示(2枚目)から度肝を抜かれました。
思ったより自由かつダイナミックで、自分の中の常識をぶち壊される新鮮な体験をしました。
植物の知識がこれほど欲しいと思った展示はありません。




第一印象でそこはかとないミクさんっぽさを感じてしまったのでシェアしておきます。

レコードの時代と夢二の時代展(竹久夢二美術館)
2023年11月2日鑑賞
100年前〜終戦直後くらいのレコードや、夢二の手掛けたジャケット絵の展示が中心。
展示スペースはコンパクトだけど作品のひとつひとつがめちゃくちゃ濃厚で良かったです。
レトロ好きな人はぜひ。




「歌詞の主観者の視点が逆という興味深い情景」
100年前から二次創作アンサーソングみたいなことをやってて笑ってしまいました。

プレバト水彩画展(東急プラザ渋谷)
2023年12月23日鑑賞
水彩画査定の初期から最新回(2023/12/21放送分)まで高評価を得た作品を一挙展示。
番組で見るよりもサイズ感が小さくて、そのぶん緻密な描き込みがより目立って
どの作品も素晴らしかったです。


著者「アンメルツP」について

アンメルツP(gcmstyle / 安溶二)
ボカロP。鏡音リン・レンなどのVOCALOID(広義)を歌わせたオリジナル曲・カバー曲を2008年から作り続けています。代表作にゲーム『プロジェクトセカイ』収録の高難易度曲「人生」、著書に『ボカロビギナーズ!ボカロでDTM入門 第二版』(インプレス)など。
音楽ジャンルに関係なく、キャラクター性を活かしたボカロ曲を制作しています。
楽曲ストリーミング配信、カラオケ配信(JOYSOUND/DAM)多数。