楽器フェアでVOCALOID4と巡音ルカV4X(開発中)を見てきた | G.C.M Records

楽器フェアでVOCALOID4と巡音ルカV4X(開発中)を見てきた

11/20のVOCALOID新製品発表会にて、「VOCALOID4」が発表されました。
その中で、「巡音ルカV4X」や、AHSボカロのV4化などが各社よりアナウンスされました。

 新機能の詳細についてはプレスリリースや、藤本さんの記事をご覧ください。

『VOCALOID4』登場。うなる様な声の合成、2つの歌声ライブラリのブレンド、ピッチレンダリングなどの新機能を搭載。12月下旬より3製品の発売を開始。
– ニュースリリース – ヤマハ株式会社
http://jp.yamaha.com/news_release/2014/14112001.html

VOCALOID4発表!目玉はグロウルと歌声間をモーフィングするクロスシンセシス :
藤本健の“DTMステーション”
http://www.dtmstation.com/archives/51919689.html

 

そのVOCALOID4が早速展示されるということもあり、
今年から東京ビッグサイト開催となった2014楽器フェアに行ってきました。

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ヤマハさんのブースは複数ありましたが、VOCALOID関連のコーナーは
シンセサイザーや電子ピアノの展示ブースの奥まった場所にありました。
Cubaseを含めて数台展示されており、
関係者とおぼしき方や、ヤマハさんに縁があるボカロPの方らが常駐していました。

そこでVOCALOID4 Editorと、
巡音ルカV4Xが動く開発中のPiapro Studioを
両方触ることができました。

Piapro Studioですが、新機能(E.V.E.C.)の操作性はかなりいい感じです。

新機能の紹介はクリプトンさんの公式にもあるのですが、
これだけだとちょっと複雑そうに見えます。

ただ実態としては、自然と調声作業の一環として溶け込めそうなインターフェースでした。
「ビブラートを変える」「歌唱スタイルを変える」のとほとんど同じ感覚です。

ノートの左上・右上にある四角形をダブルクリックすることで、
DBとブレスの長さを選択できる画面が出てくる。
しかもCtrlを押しながら四角形をクリックすることで、
DBを順次切り替える
こともできました。

製品版は多少の調整が入る可能性はありますが、期待していいと思います。

※写真は一応撮影できましたが、開発中のため
 ネット公開はご遠慮くださいとのことでした。

 

一方、VOCALOID4 Editorも基本の見た目は
現行のV3 Editorとほぼ一緒で、移行にあたって大きな問題はなさそうです。
V3の順当な機能追加版というイメージですね。

新機能のグロウルやクロスシンセシスも、操作としては
新しくパラメータが加わったというところなので、比較的扱いやすいと思います。

ただしひとつだけ気になる点が。
それは今まで一覧表示されていたパラメータ名が数の増加に伴い、
主と背景表示それぞれをリストボックスで選ぶUIに変わったことです。

ワンクリック手間が増えるので、
この変更は個人的にはあまり好ましくないかなあ、と思っています。
パネルで一覧表示するとかもっと手はあったんじゃないかと…。
一応その場にいた方に意見ということで上げたので
製品版や今後のアップデートなどで改善されていればいいなと思います。

私はとりあえず両方買う予定です。
私の現状としては、主に操作性の良さからPiapro Studioを使ってます。
少し前に他社ボカロがPiapro Studioでも使えるようになってから依存度が上がりました。

ただ自分の環境だと、DAW(SONAR)の落ちる確率が上がるので
補完的にV3エディタも併用しているというところです。
Jobプラグインの適用など、V3エディタでしかできないこともありますし。

 

ところで、恐れていたことが現実になってしまいました。

watさん曰く、次期の鏡音リン・レンは
ルカさんと同じく V4Xで 開発が進められているということなので、
鏡音ファンの方はもう少し待ってみましょう。

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著者「アンメルツP」について

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