samfreeさんの想い出を振り返る
作曲家・ボカロPのsamfreeさん死去 ― 31歳の若さ、「ルカルカ」「放課後のプレアデス」OP曲を手掛ける | インサイド
http://www.inside-games.jp/article/2015/10/01/91731.html
本人アカウントによる元ツイート、
何かの間違いかなりすましであってほしいと思いましたが
複数の近しい人によるツイートも出ており、残念ながら真実のようです。
とてもショックが大きいです。
先日の椎名もたさんの件にも衝撃を受けたのですが、
氏は生きるか死ぬかの境界線で命を削って表現をしていたというイメージが
私の中でとても強く、
ニュースを聞いた時はもちろん残念で非常にショックではあったのですが
何故か受け入れてしまう自分もそこにいるという感じでした。
それに対して今回の件は、あまりに唐突すぎる知らせで
なかなか気持ちを整理しきれない状態です。
「Daybreak」は私がボカロ曲作りに足を踏み入れたきっかけのひとつでした。
「VOCALOMANIA SPEED」 「RINLENMANIA」の
メドレー動画シリーズでも大変お世話になりました。
合計10曲お借りしているので、私の記憶の限りでは
シリーズで最もお世話になった方だと思います。
ボーマス4で初めてのアルバムが出たときにご挨拶したり、
商業活動メインになった最近はそうした機会も少なくなっていましたが
ボカロSNS(にゃっぽん)やTwitterでも少しですが交流があったり。
とりわけ「ルカルカ★ナイトフィーバー」の発表直後に制作した
英語カバーを巡る一連のことは印象深いです。
ダンスポップ、ユーロビート系が好きで、投稿直後からリピートが止まらず
「英語カバーを作りたいので、コーラス無しのオケはありますか?」
というやりとりをにゃっぽんでsamfreeさんとして
2日後にルカEnglishとAnnでのカバーを投稿したのはいい想い出です。
しかしその数日後、氏が自ら
こちらを投稿しているのを見て、
「この人にはたぶん一生勝てなさそうだな…w」というのを当時悟りました。
幅広いジャンルの引き出しを誇り、
ボカロのキャラクターを引き出したものからメッセージ性のある曲まで
幅広く手掛ける姿勢は、私の曲作りの上での目標ともいえる存在でした。
たくさんの心に残る作品を、ありがとうございました。
年齢も私とほとんど変わらないんですよね…
(07~08年にボカロに参入した方は、今30歳前後が結構多いと思います)
私はとりあえず健康には気をつけつつ、一日でも長く活動したいですね。
終わらせないためにもね。
著者「アンメルツP」について
アンメルツP(gcmstyle / 安溶二)
ボカロP。鏡音リン・レンなどのVOCALOID(広義)を歌わせたオリジナル曲・カバー曲を2008年から作り続けています。代表作にゲーム『プロジェクトセカイ』収録の高難易度曲「人生」、著書に『ボカロビギナーズ!ボカロでDTM入門 第二版』(インプレス)など。
音楽ジャンルに関係なく、キャラクター性を活かしたボカロ曲を制作しています。
楽曲ストリーミング配信、カラオケ配信(JOYSOUND/DAM)多数。