【鏡音レンオリジナル曲】 レンメルツP | G.C.M Records

【鏡音レンオリジナル曲】 レンメルツP

CD「LEN★MELTS ep」の中から「レンメルツP」を上げてきました。
よろしくお願いしますー
イラストは伊東さん、nomoreさんのお二人に描き下ろしていただきました。

思ったより共感を頂けているようで嬉しいです。ありがとうございます。

さてここではうp主コメにスペースなくて書けなかった曲への思いを少し。

直接のテーマは「理想と現実の狭間で悩む社会人ボカロP(の自分)」ですね。
好きなことだけできれば幸せなのに、現実にはそうもいかない…
そんな思いをサラリーマンなレンに託しました。

「どこかに置いてきた14歳の自分」をレン自身に歌わせたりとか
メタ的な部分が自分では気に入ってたりします。

ギターも弾けない、ドラムも叩けない。歌も歌えない。
平凡な才能しかないので、そんなに奇をてらった曲など作れません。
でも、打ち込みのドラムとギター、そしてソフトウェアであるレンを
ボーカルにしたこの曲は、紛れもなく自分の曲なのです。

さらに、何故曲作りではあんなにも時間忘れるほど集中できるのに、
自分が立てた企画は何がなんでも最後まで実行するよう頑張れるのに、
仕事ではそれがうまくいかないのか?という苛立ちにも似た気持ち。

一体これは「創作」なのか?それとも単なる「現実逃避」か?
答えはないまま作品数だけが積み上がっていくけど
とりあえず創作も仕事も今は前に走り続けるしかないのです。

なんか、こんなに自分に素直になって書いた歌詞って今までないですw
歌詞の通り、自分自身聴き返す度この曲にすごく救われています。
たまにはこういうのがあってもいいかなあと思っています。

歌詞

「レンメルツP」
作詞/作曲/編曲:アンメルツP

歌:鏡音レン

気がつけば建前だけ 大人社会さ
自分を騙す引き換えの報酬で 今日をつなぐ
いつの間にか新鮮な空気を吸わずに
読むようになってしまったの?

エスカレーターに乗せられ 気づけば身動きが
とれなくなってた 手すりは抗菌加工
突然開かれた現実への いらだちを詩に
ぶつけようとして(ただ僕は)
いつの間にか新鮮な空気を吸わずに
読むようになってしまったの?

叩けないドラムを 力の限り打ち込んで
弾けないギターを かきならして
人ならぬ歌声に ココロを吹きこませ綴る
“リアル”な僕の詩

音楽はきっと世界を変えるだなんて 幻想抱きながら
今日も現状維持で 時が過ぎ
“あの集中力を何か他のことに”
その言葉はもう聞き飽きたよ

好きなことだけ出来れば幸せだけど
もうそんな時代は終わり 頭の中ではわかっているけれど
不安や怒り、嫉妬、トラウマさえ
許されないなんて それもヒトでしょう?(この感情)

どこかで聴いたような メロディーライン組み合わせ
耳障りのいい 言葉並べ
流行りのサウンドで 着飾った”リアル”な僕を
笑ってやってくれ

どこかに置き去りにした14歳の僕を
取り戻すことはできないけれど
ココロを無くさないように生きていけばきっと
素敵な世界

不器用で無様で 無愛想な”リアル”な僕を
笑ってくれれば それでいい
僕は僕のために この詩を作り残そう
それが生きた証

“鏡に映る自分”

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著者「アンメルツP」について

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