評論同人誌『合成音声音楽の世界2020』に「ボカロみんはやの世界」を寄稿しました
サークル「Stripeless」しまさん主催の評論同人誌『合成音声音楽の世界2020』に、
私アンメルツPが、「ボカロみんはや」に関する10ページの寄稿で参加いたしました。
商業書籍として3年前に販売された『ボーカロイド音楽の世界2017』年以来
3年ぶりの寄稿となりますね。
目次
寄稿内容について
内容は、そもそも『みんはや』(みんなで早押しクイズ)って何よ?というところから、
出題される問題の種類、コミュニティの特徴、ボカロみんはやの魅力、などを広く触れたものです。
みんなで早押しクイズ(みんはや)
https://minhaya.com/
おそらくボカロに関わっている皆様は、一度はTwitterなどのタイムラインで
このようなクイズゲーム『みんなで早押しクイズ』の結果を示すスクリーンショットを
見かけたことがあるのではないでしょうか。
2020年前後から、ボカロ好きのコアな若いリスナーを中心に起こった新しい動きが、
「ボカロみんはや」の流行とその周辺のコミュニティ(界隈)の形成です。
私アンメルツPは、クイズへの参加や作問などを通じて、
コミュニティの中心からは少し離れた場所からたまにお邪魔しております。
楽しく参加させて頂いており、同時にこのコミュニティの動きにとても興味深いものを感じ、
ボカロPを10年以上続けている筆者も常に新しい刺激を受けています。
そこで今回は「ボカロみんはや」の概要や魅力のご紹介、界隈が盛り上がった理由の考察など
10ページの原稿を寄稿させていただきました。
なお、クイズイベント「ボカクイ」主催のきぐなさんとぽんずさん許諾のもと、
ボカクイで出題された問題のいくつかを「文章題の例」として掲載しております。
ありがとうございます。
本の内容について
毎年骨太の評論や良曲紹介がたくさんあり、非常に読み応えのある本です。
今回はブログで話題になったFlatさんや因果さんの原稿もありますね。
寄稿した者として事前に他の方の原稿に目を通す機会があったのですが、
プロセカ(プロジェクトセカイ)に関するお二方(かくしかさん、御丹宮くるみさん)の記事が
まさに読みながらヘッドバンキングできるほどにわかりみの深く、本質をとらえた原稿でした。
カジュアルにボカロを追いかけている方からヘビーリスナーまで、
幅広い層が読んで納得する記事が多くあるかと思います。
たぶん例年なら電子書籍も頒布するはずなので、
イベントにいらっしゃらない方はそちらをご利用ください。
2021年4月25日開催の「M3-2021春」では、
第一展示場2階「L-07」(サークル名:Stripeless)で頒布されます。
私も同じフロア(R-32)で新譜『We have a dream』を引っ提げてサークル参加予定です。
ぜひイベントにお越しの際は、新譜ともどもよろしくお願いします。
著者「アンメルツP」について
アンメルツP(gcmstyle / 安溶二)
ボカロP。鏡音リン・レンなどのVOCALOID(広義)を歌わせたオリジナル曲・カバー曲を2008年から作り続けています。代表作にゲーム『プロジェクトセカイ』収録の高難易度曲「人生」、著書に『ボカロビギナーズ!ボカロでDTM入門 第二版』(インプレス)など。
音楽ジャンルに関係なく、キャラクター性を活かしたボカロ曲を制作しています。
楽曲ストリーミング配信、カラオケ配信(JOYSOUND/DAM)多数。